2024年10月10日、JRAは藤田菜七子騎手に重大な非行があったとして騎乗停止処分を下しました。
同日、この処分を受けた藤田騎手はJRAに引退を届け出ました。
あっさり引退を決意した背景には、やはり八百長にかかわっていたという事でしょうか?
それともこのことをリークした人物が問題なのでしょうか?
この問題の詳細とリークの真相に迫ります。
藤田菜七子が引退を決意した理由は?
藤田菜七子騎手が引退を決意した背景には、スマートフォンの不適切使用による処分が大きく関わっています。
JRAは2024年10月10日、藤田騎手が2023年4月頃まで複数回にわたり、調整ルーム居室内に通信機器(スマートフォン)を持ち込み、通信アプリで外部と複数回通信していたことを発表しました。
この行為は、JRAの規則に違反するものとして、以下の処分が下されました。
- 日本中央競馬会競馬施行規程第148条第2項により裁定委員会に送付
- 同条第4項により2024年10月11日から裁定委員会の議定があるまで騎乗停止
藤田騎手は、この処分を受けて引退を決意したと報じられています。引退の理由として考えられるのは
- 処分の重さに対する精神的負担
- 騎手としての信頼性の低下
- 今後のキャリアへの影響を考慮した決断
- 実際に八百長にかかわっていたから?
- リークされた事によるショック
これは推測ですが、仮に八百長を実行する為にスマートフォンを持ち込んでいたのだとすれば、事実が公表される前に潔く引退するのも納得できますが…どうなんでしょう?
さらに2023年4月には、同じようにスマートフォンの持ち込みで若手の騎手6人が一斉に騎乗停止処分を受けています。
- 今村聖奈
- 角田大河
- 河原田菜々
- 小林美駒
- 永島まなみ
- 古川奈穂
この6人の騎手は、最初に数名の非行が発覚し、それをきっかけに芋づる式に非行が見つかったという事でした。
これも推測ですが、この時たまたま藤田騎手の非行が見つからなかっただけで、今回ついに何者かにリークされてしまったという事なのかもしれません。
そうだとすると6人の騎手が処分を受けた際に、藤田騎手がスマホを持ち込んでいた事実を隠蔽した可能性があり、その事を公表される前に引退を決意したとも考えられます。
藤田菜七子騎手の師匠の根本康広師が報道陣に以下のような内容を神妙に述べていました。
「藤田菜七子の騎手引退の申請はしているが、まだ受理はされていない。
この件でご迷惑をおかけして申し訳ありません。自分の万年筆を貸したけど大泣きしながら(引退届を)書いていた」
引用元:Yahooニュース
さらには、過去に騎手6人が一斉処分された際にJRAが全騎手に調査し、藤田騎手が過去の持ち込みを認めていたと明かしている。
この時の藤田騎手の処分は、口頭で厳重注意だけだったそうです。
「(昨年5月に)6人が処分された時に菜七子は過去にやっていましたと言って、口頭で厳重注意をされている。引退届の紙を書く時に菜七子は大泣きしながら書いていた。両親にも旦那にもやめる相談をしているし、もう意志は固いでしょう。1回処分を受けて、また週刊誌でとりざたれて、2回処分を受けるのはおかしいし、逃げたと思われるのも私としてはとても不本意だし、これだけは違うと伝えたい」
引用元:Yahooニュース
確かに、過去のスマホの持ち込みで厳重注意という処分を受けているのに、同じ内容を週刊誌で取り上げられたことで2度目の処分を受けるのはおかしいと思います。
やはり、今回の週刊誌の蒸し返しに対して、JRA側が過去に「スマホの持ち込み」という重大な非行を行っていた騎手を厳重注意だけで済ませ、世間に公表せずに現在まで騎乗させていた事実がよろしくないとして、騎手を処分する方向で動いたのではないでしょうか?
だとすれば、なぜ騎手6人が一斉処分されたときには同じ処分が下されなかったのでしょうか?
特に人気が高い藤田騎手だけをJRAが特別扱いしていたという事でしょうか?
それとも…まだ隠された真実があるのでしょうか???
【追記】
さらに同日17時頃、JRAは藤田菜七子騎手の騎手免許の取消申請を受理したと発表しました。
「藤田菜七子騎手(美浦・根本康広厩舎)から騎手免許の取消申請があり 2024年10月11日(金)付けで騎手免許を取消しましたのでお知らせします」
引用元:Yahooニュース
JRAの言い分としては、過去に騎手6人が処分された際に、藤田騎手にも聴き取り調査をしたところ、スマホ持ち込みは認めたが、他者との通信はしていなかった(TwitterとYouTubeの使用)と回答していたが、今回のリークによって実際には他者と通信を行っていたことが発覚した事で、虚偽の申告をしていたことが問題という事だ。
(※藤田騎手がスマートフォンで通信していた相手は3人で、いずれも厩舎関係者だそうです)
だとすれば、同じ内容で2度処分を受けたのではなく、1度目の処分が虚偽の申告によって正しく下されなかったので、2度目の処分を受けた形になる。
藤田騎手本人は納得いっていないようだが、一斉に騎乗停止処分された6人と同じ処分が下されて当然なのかもしれませんね。
という事はやはり、隠している事実を公表される前に引退を表明してしまおうとしたのでしょうか?
それとも、過去の6人以上の厳しい処罰を予感しての引退だったのでしょうか?
今回、引退の理由としては「一身上の都合」とのことです。
本当の引退理由は本人にしかわかりません。
そして、今回リークした人物は藤田騎手が調整ルームからスマホで連絡を取っていた相手とのことです。
つまり、顔見知りに裏切られた形になったという事かもしれません…
だとしたら藤田騎手は相当な悪意を感じて、悔し涙を流しながら引退届を書いていたのかもしれませんね。
師匠でもある根本氏は、今回のJRAの対応について感情的になっているようです。
「確かに菜七子が悪い面はあった」
「いい時だけ持ち上げて、こういう時は冷徹な対応で“調査をします”だけ。(JRAには)もっと血の通った対応を見せてほしかった」
引用元:Yahooニュース
娘のようにかわいがってきた愛弟子があまりに不憫だという事ですが、「血の通った対応」とはどういう事でしょうか。
虚偽の申告を見抜けなかったJRAにも責任があるということでしょうか?
この発言には少し違和感を感じますね。
いろいろ思うところもありますが、根本氏の「自分だけは何があっても弟子の名誉を守る」という強い意志と愛情のようなものを感じます。
スマホ持ち込み禁止は八百長防止のため
JRAが騎手のスマートフォン持ち込みを禁止している主な理由は、八百長を防止するためです。この規制には以下のような背景があります。
- 八百長の防止
- スマホを通じた外部との連絡で、レース結果を事前に決めることを防ぐ
- 不正な利益を得るための情報交換を阻止する
- 競馬の公正性確保
- 全ての騎手が平等な条件でレースに臨むことを保証する
- 外部からの不当な影響を排除し、純粋な競争を維持する
- 法的根拠
- 競馬施行規程第147条19号に基づく「競馬の公正確保について業務上の注意義務」違反
- 明確な「スマホ持ち込み禁止」の記載はないが、解釈によって適用される
スマホ持ち込みに対する処分は、違反の程度や過去の違反歴によって異なりますが、一般的に以下の3種類があります。
- 期間を定めた調教または騎乗の停止
- 戒告
- 50万円以下の過怠金(罰金)
これらの規制と処分は、競馬の公正性を維持し、ファンの信頼を守るために設けられています。
藤田菜七子がスマホで連絡していた相手は?
藤田菜七子騎手がスマートフォンで誰と連絡を取っていたかについては、現時点で具体的な情報は公開されていません。
しかし、この問題の重大性を考えると、以下のような可能性が考えられます。
- 個人的な連絡:
- 家族や友人との私的なやり取り
- 恋人や結婚相手との連絡(2024年7月10日に結婚が発表されている)
- 業務関連の連絡:
- 馬主や調教師との情報交換
- 他の騎手や関係者とのコミュニケーション
- 外部関係者との接触:
- 馬券購入者や予想家との情報のやり取り
- メディア関係者との接触
重要なのは、連絡の内容や目的が何であれ、調整ルーム内でのスマートフォン使用自体がJRAの規則に違反するということです。
藤田騎手の場合、不正な意図があったかどうかに関わらず、規則違反として処分の対象となりました。
藤田菜七子のスマホ持ち込みをリークしたのは誰?
藤田菜七子騎手のスマートフォン持ち込み問題をリークした人物については、現時点で確定的な情報はありません。しかし、いくつかの可能性が考えられます。
- 他の騎手:
- 調整ルーム内で藤田騎手のスマホ使用を目撃した可能性がある
- 競争心や嫉妬心から情報をリークした可能性
- JRA関係者:
- 内部調査で発覚した情報が漏洩した可能性
- 組織の透明性を高めるために意図的にリークした可能性
- 外部関係者:
- 藤田騎手と連絡を取っていた人物が情報を漏らした可能性
- メディア関係者が独自の取材で情報を入手した可能性
調整ルームには関係者以外は入れませんので、リークした人物は藤田騎手とは身近い関係の可能性が高いです。
ひょっとすると、2023年4月に一斉騎乗停止処分を受けている6人の騎手の誰か、もしくはその関係者かもしれません。
いずれにせよ、身近い関係の人物が週刊誌にリークしたとなれば、ショックを受けた藤田騎手が引退を決意するという事も十分に考えられると言う事です。
今回のリーク問題は、競馬界の透明性と信頼性に関わる重要な問題です。
関係者の誰かが藤田騎手の足を引っ張るためにリークしたのかもしれませんし、騎手の非行を無くしたい思いからのリークかもしれません。
今後、JRAや関係者による詳細な調査と説明が求められるでしょう。
藤田菜七子プロフィール

- 生年月日: 1997年8月9日(27歳)
- 出身地: 茨城県北相馬郡守谷町(現:守谷市)
- 身長: 157.4 cm
- 体重: 45.6 kg
- 血液型: A型
- 所属: 日本中央競馬会(JRA)、根本康広厩舎(美浦トレーニングセンター)
- マネジメント: ホリプロ
- 2024年7月10日: 結婚を発表
- 2013年: 競馬学校第32期生として入学
- 2016年: 騎手免許を取得してJRAでデビュー
- 2016年3月24日: 36戦目(中央22、地方14)で初勝利
- 2018年: JRA女性最多勝利記録を樹立
- 2019年: 女性騎手として史上2人目、平地では初となるJRA重賞制覇を達成
- 競馬とは関係のない家庭で育つ
- 小学6年生の時にテレビ中継で競馬を見て騎手を志す
- 小・中学校では空手と剣道を習得し、どちらも有段者
藤田菜七子騎手は、16年ぶりに誕生したJRA生え抜きの女性騎手として注目を集め、日本の競馬界で重要な存在となっています。
だからこそ引退はもったいないですね。
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