兵庫県の斎藤元彦知事をめぐるパワハラ問題が大きな注目を集めています。
元幹部職員による告発から始まったこの問題、内容を見るとあきらかに立場を利用したパワハラ行為のように感じられます。
他にも『おねだり体質』という問題も指摘されているようです。
今回は、兵庫県知事のパワハラ疑惑について、問題発覚の経緯、具体的な『パワハラ』や『おねだり』の内容をまとめてみました。
パワハラ問題発覚の経緯
2024年3月、兵庫県の元幹部職員が斎藤知事のパワハラ行為などを文書で告発しました。
この告発を受けて、県は内部調査を実施。しかし、調査の結果、告発内容は「事実無根」とされ、告発した元幹部職員は停職3カ月の懲戒処分を受けることになりました。
ところが、その後の展開で事態は一変。告発した元幹部職員が「死をもって抗議する」というメッセージを残して亡くなるという衝撃的な出来事が起こりました。
これにより、パワハラ問題の深刻さが改めて浮き彫りになり、県議会では百条委員会の設置が決定。斎藤知事の言動や行為について、詳細な調査が行われることになったのです。
初めからまともに内部調査が行われていれば、元幹部職員が亡くなることはなかったのでは?
告発されたパワハラ内容一覧
では、具体的にどんなパワハラ行為が告発されたのでしょうか?以下に、主な内容をまとめてみました
- 広報用うちわに知事の写真が入っていないことで激怒
- 会議室の温度が低いことに怒り、担当課に反省文を提出させる
- 知事が知事室を出たときにエレベーターが来ていないと激怒される
- 気に入らないことがあると机をたたいて激怒
- 車両乗り入れ禁止の場所で20メートル歩いて玄関まで向かうことになったことに激怒
- 会議で訪れたホテルで当日に夕食を予約しようとして断られたと伝えると『俺は知事だぞ』と激怒
- 知事が出席する会議や行事にマスコミが来ていないと怒る傾向
- 休日や深夜にかかわらずチャットで連絡して、即レスを強要
- テレビ出演をきっかけに特定の職員を知事協議に入れなくし、異動を命じる
- 多くの幹部職員が理不尽に怒られていたという証言
- 職員があいさつしても、返すどころか目すら見ないという証言
これらの内容は、職員アンケートや証言などから明らかになったものです。
驚くことに、斎藤知事はこれらの告発内容の多くについては記憶にないそうです。
告発内容が間違っているのか、それとも知事が記憶喪失になっているのか、いったいどちらなのでしょうか?
知事の「おねだり体質」告発内容一覧
パワハラ疑惑に加えて、斎藤知事の「おねだり体質」も問題視されています。主な内容をまとめました
- 視察先で何がもらえるかで訪問先を決めているという指摘
- 大量の贈答品を独り占めして自宅に持ち帰っているという証言
- 視察先で何が食べられるかを重視しているという指摘
- カニやカキなどの贈答品を受け取っていた疑い
- スポーツメーカーとの面談時に靴をねだったという証言
- 皮革工場視察時に高級な革ジャンを所望したが断られたという事例
- あらゆる出張先でお土産を求めているという証言
- かに、かき、イチゴ、ノリなどを持って帰っているという証言
これらの「おねだり」行為について、斎藤知事は「贈答品を要求した事実はない」と否定しています。しかし、職員アンケートでは回答者の20.7%が贈答品の受け取りを「見聞きしたことがある」と答えており、疑惑は深まるばかりです。
百条委員会での知事の対応
この問題を調査するために、県議会で百条委員会が設置されました。斎藤知事は百条委員会で証人尋問を受けましたが、その対応が物議を醸しています。
知事は多くの質問に対して「記憶にない」と答えたそうです。パワハラをしたかどうかの質問に対しても「記憶にない」と回答。ただし、一部の行為については認め、「職員に不快な思いをさせたことは反省したい。謝りたい」と陳謝したそうです。
また、知事は「パワハラかどうかは私が判定するというより、百条委員会などが判定するものだ」とも述べており、自身での判断を避ける姿勢を見せています。
SNSの反応
この問題に対するSNSの反応も様々です。
- 「パワハラや贈答品の問題は徹底的に調査すべき」
- 「告発した元幹部職員の死は重く受け止めるべき」
- 「知事の説明責任をしっかり果たしてほしい」
- 「ここまでの騒ぎを起こしているのに、なぜ辞職しないのか」
- 「百条委員会での調査結果に注目」
まとめ
兵庫県知事のパワハラ問題は、元幹部職員の告発から始まり、その後の悲劇的な展開によりさらに注目を集めることになりました。パワハラ行為や「おねだり体質」の疑惑など、様々な問題が指摘されていますが、真相はまだ明らかになっていません。
今後、百条委員会での調査がどのように進展するのか、斎藤知事がどのような説明を行うのか、注目が集まっています。公職にある者の責任の重さを改めて考えさせられる事態となっており、この問題の行方が兵庫県政にどのような影響を与えるのか、引き続き注視していく必要がありそうです。
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