国家資格のデジタル化が進行中であり、2024年度中には多くの資格がオンラインで取得・管理できるようになります。
これにより、手続きの効率化や利便性の向上が期待されます。
国家資格のデジタル化の背景
- マイナンバー法の改正
マイナンバー法の改正により、国家資格のデジタル化が進められています。これにより、資格に関する手続きがオンラインで完結できるようになります。 - デジタル庁の取り組み
デジタル庁がシステムを構築し、資格取得者がマイナンバーカードを活用して「マイナポータル」から手続きを行えるようにしています。
デジタル化される国家資格一覧
以下の国家資格がデジタル化の対象となります。
2024年8月6日から対応開始
- 介護福祉士
- 社会福祉士
- 精神保健福祉士
- 公認心理師
これらの資格については、氏名や住所の変更手続きがオンラインで可能になります。
また、デジタル資格者証の取得もオンラインで行えます。
2024年11月頃から対応開始
- 医師
- 歯科医師
- 保健師
- 助産師
- 看護師
- 理学療法士
- 作業療法士
- 視能訓練士
- 義肢装具士
- 臨床検査技師
- 臨床工学技士
- 診療放射線技師
- 衛生検査技師
- 死体解剖医
- 医師臨床研修修了者
- 歯科医師臨床研修修了者
- 医師少数区域経験認定医
- 薬剤師
- 言語聴覚士
- 歯科衛生士
- 歯科技工士
- 救急救命士
- 管理栄養士
- 社会保険労務士
- あん摩マッサージ指圧師
- はり師
- きゅう師
これらの資格も、デジタル化によりオンラインでの手続きが可能になります。
2025年3月頃から対応開始
- 准看護師
- 栄養士
- 難病指定医
- 介護支援専門員
- 小児慢性特定疾病指定医
- 税理士
これらの資格もデジタル化の対象となり、オンラインでの手続きが可能になります。
2025年度以降に対応予定
- 行政書士
- 司法試験
- 調理師
- キャリアコンサルタント
- 登録販売者
- 全国通訳案内士
- 職業訓練指導員
- 製菓衛生師
- クリーニング師
- 教員
- 一級建築士
- 二級建築士
- 木造建築士
- マンション管理士
- 自動車整備士
- 海事代理士
- 衛生管理者
- 理容師
- 美容師
- 労働安全コンサルタント
- 労働衛生コンサルタント
- 作業環境測定士
- 特定社会保険労務士
- 年金数理人
これらの資格も順次デジタル化が進められ、オンラインでの手続きが可能になる予定です。
デジタル資格者証の利用方法
- PDF形式
デジタル資格者証はPDF形式で発行され、印刷して利用することが想定されています。
また、スマートフォンで提示して目視確認することも可能です。 - 二次元コード
二次元コードを読み込むことで資格の有効性を確認できる仕組みも導入されています。 - ウォレットアプリ
2025年春には、マイナンバーカードをiPhoneに搭載可能になり、デジタル資格者証をウォレットアプリで利用できるようになる計画です。
デジタル化の利点
- 手続きの効率化
資格取得や変更手続きがオンラインで完結するため、時間と手間が大幅に削減されます。 - 書類提出の省略
住民票や戸籍に関する書類の提出が不要になり、手続きが簡素化されます。 - 支払いの利便性
登録免許税や手数料の支払いもクレジットカード決済に対応するため、支払いがスムーズに行えます。
国家資格のデジタル化は、資格取得者や管理者にとって大きなメリットをもたらすと期待されています。
これからもデジタル化の進展に注目していきましょう。
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